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訪日市場
2015年度訪日外国人の国・地域別の割合です。その大半がアジア地域からの訪日であることが一目でわかります。
特に訪日ビザの緩和を契機に東南アジアに特化した集中プロモーションが実施され、東南アジア主要6カ国からの訪日は着実に伸びています。
ビジットジャパン事業の重点14市場として韓国・台湾・中国・米国・香港・英・仏・独・豪・加・シンガポール・タイ・マレーシア・インドネシアが挙げられており、また新規市場として東南アジアからはフィリピン・ベトナムが、さらにアラブ首長国連邦(UAE)やサウジアラビアっといったイスラム圏の国も追加されています。
出典 日本政府観光局(JNTO)
出典 国際通貨基金(IMF)・外務省
ASEAN(東南アジア10カ国の連合)総人口は6億以上。そのうちのおよそ40%はイスラム教徒です。特に人口の多いインドネシアではムスリム人口も2億人を超えており、その大きな市場は各分野から注目を集めています。またイスラム教を国教とするマレーシアは親日でも知られ、先進国入りを目前に控えるその経済成長は目覚しく訪日市場として非常に有望です。
タイ・マレーシアでは2013年7月より訪日ビザが免除となりました。同様にインドネシアの数次ビザは滞在可能期間が15日から30日へ延長。エアアジア等の格安航空会社の路線の拡充も大きな助けとなり、今後もさらに多くのASEANからの訪日が期待出来そうです。
出典 日本政府観光局(JNTO) 訪日マレーシア人・インドネシア人の推移
2003年のビジットジャパン・キャンペーン開始時から見ると、2015年度にはマレーシアからは約5倍、インドネシアからは約3~4倍の訪日客数となりました。特にインドネシアからはその人口と経済の伸びしろを考えると、まだまだ多くの訪日が期待出来ます。日本国内の宿泊施設や飲食店、観光地、商業施設などがムスリムインバウンドを推進することで、更に多くのムスリム観光客を呼び込むことが十分可能です。マレーシア・インドネシアだけではなく他の多くのイスラム圏の国々も現在進行形で経済成長を続けており、例えばトルコやインドといった国も潜在市場として注目されているのです。